芸術界に女性進出が必要な理由

リーダーシップは男性だけのものじゃない

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芸術界に女性進出が必要な理由

(New York City Ballet/ Official Facebook page)

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2週間前、ニューヨーク・シティー・バレエ団(NYCB)がジョナサン・スタンフォードさんを新たな芸術監督に任命することに加え、元バレエダンサーのウェンディ・ウィーランさんを副芸術監督に任命することを発表した。同団にとって初の女性監督の誕生となる。今回のNYCBによる公式発表は、創設者のジョージ・バランシン氏の時代から続いた男性優位の体質が終わったことを意味する。バレエを続けているNYCBのファンの1人として私は感銘を受けた。NYCBのきれいなバレエダンサーにずっと憧れ、彼女たちのようになることを夢見た時期もあった。監督や振り付け師になることなど考えたことがなかった。リーダーシップは男性が発揮するべきものだとも思っていたからだ。監督は、ピーター・マーティン氏やバランシン氏みたいにバレエ団を監視する典型的な男性的な職業というイメージが強かった。だからこそウィーランさんの副芸術監督就任には驚いた。ウィーランさんの就任は、バレエファンの少女たちに女性の新たな活躍の道を開いた。

芸術界での女性進出のため、女性リーダーは今後も増えるべきだ。芸術界で活躍する女性は多いが、重役となると男性が占めている。ダンサーや俳優の女性は思いつくのに、演出家や監督、カメラマンについては男性の職業だと決めつけてしまいがちだ。2019年現在、男性のバレリーナや女性の監督といったように、多くの人が性別的なイメージにとらわれずに社会で活躍している。だが、有色女性やトランスジェンダーの女性がリーダーシップをまだ発揮する機会はあまりない。ここ10年間でハリウッドで女性が大きな成果をあげている一方で、今年のアカデミー賞では監督賞にノミネートされた女性は1人もいない。実際今までこの賞を受賞した女性はキャスリン・ビグローさんのみで、同賞にノミネートされた女性もたった4名。音楽業界では、クラシック音楽以外でベスト・プロデューサー賞を受賞した女性は一人もいない。2017年に高級ブランドのグッチ(GUCCI)とアーツィー(Artsy)は、女性のビジュアルアーティストが直面している不公平を説明するビデオを作成した。女性芸術家の給料は低く、過小評価されているのは明らかだ。

美術館やスーパーの雑誌コーナーを歩くと、多くの場合で女性がただ可愛らしい存在として取り上げられていることに気がつく。女性は神聖的な存在であり、インスピレーションであり、芸術の対象であるが、創作者としてはめったに取り上げられない。これにはいくつかのマイナスの意味が込められている。最もわかりやすいものでいうと、女性はただ単に男性の視線の対象として見られていることだ。また、特に白人男性によって、芸術の物語が一つの視点からしか語られていない。芸術の創作者がより多様に広がれば、人生の様々な道を歩む人たちが何かしら自分たちに当てはまるものを見つけることができる。女性は単に神聖なものとして見られるべきでない。芸術をもっとリードしていくべきだ。

他の芸術団体もNYCBのように、女性の成果を目に留め、彼女達が進出する機会をつくるべきだ。ウィーランさんの就任は過去数年にわたる多くの女性芸術家の進出のほんの一例であり、これを最後に終わらせるべきでない。女性は今後も芸術作品を通して物語を伝え、世界中の女性たちに勇気を与え続けるだろう。

記事の作成者のエマ・ガーバーの連絡先は、[email protected] まで。
翻訳者の岡本明香音の連絡先は、[email protected] まで。
編集者の山崎友梨香の連絡先は、[email protected] まで。