アマーストで9月に行われた予選選挙を通過した立候補者4名が、第3選挙区の2議席を取り合っている。以下は、立候補者(予選通過順)への取材内容。出版にあたり回答の一部は省略した。
ドロシー・パム 地域社会活動家。町会議の一員。
志望動機:「現在の地域開発者は、歩行スペースや緑地、駐車場を最小限にとどめ、公共施設や手頃な価格の集合住宅ほとんどなくした中心街を再設計することを認められている。私はこの町の歴史や文化を反映した上で、家族を持つ人や学生にとって使いやすいものとするため、建物の一新に向けて支援したい。私は住民の価値観を反映させた独自の意見を持って立候補する」
3つの優先課題:
● 「アマーストは学校と芸術の素晴らしさ、社会正義への関心の高さで知られている。最優先課題として、高い水準を保ちながらも全ての学生のニーズを満たす、小規模で開放的かつ居心地の良い学校を作ること」
● 「サウスアマーストの新しい消防署の建設と町全体の歩道や道路の修復を伴う公衆安全と公共サービス」
● 「パイオニアバレーにおける土地・農業に関する方針と、職業、栄養、社会正義、グリーンエネルギー、資源の保護とを結びつける公約」
8年間この地区に住んでいるパムさんは、予選選挙で215票を獲得した。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「全ての住民のニーズに応えるべく、他の議員と協力して住民との共通の基盤を見つけたい。学生も含め様々な住民が町の主要な委員会に参加できるような規則を設ける」
―アマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「必要とされている学校、消防署、公共施設、図書館の建設または再建設。それに向けて融資するための資本計画を考え、実行すること」
―町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「大学組織おかげでこの町は経済的にも文化的にも豊かになっており、大学自体も小さなニューイングランドの町にあることが理由で繁栄している。我々はこの現存する町と大学の共存関係により磨きをかける必要がある。私はマサチューセッツ大学における寮の新設置への投資に関する新しい計画を支援するつもりだ」
―町議会の議員として、学生の不安への対応と町の永住者の不安への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「大きな学生賃貸のすぐ隣に住んでいるため、ジョギングやウォーキングをして自宅を通る学生を見るのが楽しい。学生は町を活気づけてくれる。中心街に常設の学生のアートギャラリーを作るなど、我々は、積極的な交流を促すためのより広い機会を作る必要がある。また、アマーストを学生や家族が住みやすい町にするため、もっと手ごろな価格の住宅が必要だと考える」
ジョージ・ライアン 町会議の一員。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・パイオニアバレーの前委員会長。
志望動機:「私は活動における倫理を強く信じている。地域を改善させるために何かする時、我々はありのままの姿でいる。今までの人生をそのように生きてきたつもりであるし、住民の多くも同じである。今回の立候補について一言で表すと、私にとって今までやろうとしなかったことである一方で、どこかそうするように義務付けられているようにも感じている」
3つの優先課題:
● 「土地の形状に合わせた地区制度を取り入れ、開発を促すと同時に、新しい建物の外観をどのように大都会の景色に合わせるかという課題への取り組み」
● 「イーストストリート・スクールを、低所得者のための住宅として利用できるようにすること」
● 「中心街やビレッジセンターにおいて、空き地や町の特徴を守りつつ、住宅の促進と経済開発とのバランスを保つという今後の展望の要点をまとめた総合計画の導入」
31年間アマーストに住み、そのうち28年間この地区に住んでいるライアンさんは、予選選挙で193票を獲得した。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「投票者が、思慮分別や協力・相互尊敬の精神をもって共に働くことができ、21世紀のアマーストを作るために共に貢献できる議員を選んでくれることを願っている。町議会は、町の行政と立法の中心部。私は彼らに、周りで起こっている変化を恐れるのではなく、むしろ『パイオニアバレーの羨望』としての町を作るという気持ちで受け止めるようにと励ますよう努めるつもりだ」
―アマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「中心街やビレッジセンターの繁栄を促進し、町の税基盤を固める必要がある。その上で、求められるレベルのサービスを提供をし続けると共に、直ちに4つの主要な資本プロジェクト(小学校の建設、公共サービス部門の建物の建設、サウス・アマースト消防署の建設、ジョーンズ図書館の改装工事)に取り掛からなければならない」
扱う傾向があれば阻止しなければならない。不安は常につきものだが、我々は平等と相
―町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「大学の存在が、多くの住民にとってアマーストに住み、働く動機となる。マ大は、地域の経済を動かすエンジンのよう。大学が栄えれば、町も栄える。これまで何年も存在してきた大学機関との良い協力関係を保ち続けるとともに、大学や学生を邪険に扱う傾向があれば、阻止しなければならない。不安は常につきものだが、我々は平等と相互的尊重の精神を持って力を合わせるべきだ」
―町議会の議員として、学生の不安への対応と町の永住者の不安への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「何より、私の地区に住む人々の多くが学生であり、地区の投票者の70%が24歳以下である。町議会に関しては、第1に、この地区の投票者が町議会議員に学生を選び、町の諸問題について学生の生の声を取り入れることを望んでいる。住民の60%が大学生に相当する年齢層に占められたこの町なら、簡単に実行できると思う。そして第2に、もし私が当選したら、労働の日の週末は、地区の中でも学生の密度の高い地域を散歩することを約束しよう。そこで、学生に歓迎の気持ちを伝えると同時に、代表者の1人としてやって来てくれたことに感謝し、この大きなコミュニティーの一員であることを伝えたい」
スティーブ・ブラウン 財政委員会、公共委員会、資本計画統合委員会、および町会議の一員。
志望動機:「自身の経験とスキルを活かしたい。我々の新しい政府の形を、有効かつ透明性、包括性のあるものとし、財政責任の模範にしたい」
3つの優先課題:
● 「大きな投資計画の目標を達成するための指針を作るため、教育委員会、省長、図書館の管財人との協力体制」
● 「都市計画立案者および開発者にとって、実用的かつ持続可能な新しい建設への明確な指針となるよう、現在の目的別地域区分の都市計画から、外観重視の都市計画体系への移行」
● 「地域の人々、中でもあまり注目されていない集団にも積極的に手を差し伸べるための政策や過程を導入」
18年間この地区に住んでいるブラウンさんは、予選選挙で157票を獲得した。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「新しい町議会が、町全体の幅広い意見や価値観に誠実に耳を傾け、根拠と理由をもとに課題を評価するものになることを望んでいる。また、互いの意見を尊重し、議会の各議員が特定の集団へひいきせずに、自分自身の意見に基づいて投票するものにしたい。私の経験と気質はこの任務によく適している」
―アマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「小学校2校の改装、新しい消防署と公共事業部門の施設の建設、ジョーンズ図書館の改修の費用をどう捻出するかについて解決しなければならないと思う。これは、協力的な努力、費用調整、的確な予算案作りや借金によって実現できると考える」
―町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「マ大、アマースト・カレッジ、ハンプシャー・カレッジの3校は様々な側面で関わっており、町長はそれぞれの大学長と良い協力関係を保っている。新しい町議会は、このように『積極的な関与』を続け、大学の費用を比較した上で、町のサービスに対する適正な評価に基づいた提案において、大学施設からより大きなサポートを求め続けなければならない」
―町議会の議員として、学生の不安への対応と町の永住者の不安への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「まず、学生の感じている不安や課題を明確にするため、彼らに積極的に手を差し伸べようと思う。それがあって初めて、全ての利害関係者を含む議論を始めることができる。たとえ近隣の人々やビジネス所有者、教育施設そのものであろうと関係ない。本当の意味でのバランスとは、心を開いたコミュニケーションや、全ての立場からの見解を基にした判断を継続することによってのみ実現することができる」
予選選挙で106票を獲得したジョン・ページさんは、この記事の取材に応じなかった。ページさんの過去のQ&Aは、 the Massachusetts Daily Collegian に出版されている。
記事の作成者のキャサリン・エステンの連絡先は [email protected]、 Twitterは @KathrineEsten まで。
翻訳者の岡本明香音の連絡先は、[email protected] まで。
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