プリンストン・レビュー のウェブサイトによると、マサチューセッツ大学の食堂は「ベスト キャンパス フード」のランキングにおいて3年連続で米国第1位を保持している。そんな食堂で質の良い、美味しい食事を楽しめることを、在学生としてとても嬉しく思う。しかし、食堂には行かず、手早く食事を済ませたいという学生のために、グラブ・アンド・ゴーのシステムも食堂に合わせて変革すべきではないか。広い食堂とは違って、グラブ・アンド・ゴーの店内のスペースは狭く、その中で包装された様々な総菜が提供されている。私たちは、1度に取ることの出来る食事の量と種類において、ミールプランの価値を考える必要がある。
グラブ・アンド・ゴーの魅力はなんといってもその手軽さである。簡単に総菜を手に入れることで、学生は忙しい日も朝食やランチを取ることができる。現状のグラブ・アンド・ゴーのシステムを全体的に直す必要があるとは思っていない。だが、ダイニングホールで1回スワイプするのと同じ価格で、グラブ・アンド・ゴーで売られている総菜を最大どれだけの量まで買うことが出来るか調査が必要だ。ミールプランに制限をつけていない学生にとって、1回のスワイプをどう活用するかなど問題ではないが、制限がある学生は売り場から必要な食べ物を無駄なく、取捨選択することが重要となる。食堂ではミールプランから1回スワイプすれば、ビュッフェ形式でほぼ限りなく食べ放題なのに、グラブ・アンド・ゴーでは学校のルール上、限られた量の中からでしか取ることが出来ない。例えば朝食では、グラブ・アンド・ゴーでは、卵とチーズのサンドイッチや、種類の少ないサイドメニューからでしか選べない。食べ物自体の質は高くとも、種類はかなり限られている。スワイプの回数が限られていると、本当に食べたいものを選べない可能性があるだけでなく、人によってはそもそも食べ物として選ぶことが出来ないのだ。
私の友人の多くは、食事制限があって食べられるものの種類が普通の人より少ない。グラブ・アンド・ゴーに行ったときに、ベジタリアンの人が食べられるものが極端に少ないように感じた。私が食ベられるものは多くあるのに、ベジタリアン用の食べ物の種類は日々、週ごとに変わることはめったにないのである。
このため、グラブ・アンド・ゴーでのランチは飽きてしまう。種類が豊富な食堂で食べられるだけの十分な時間が、授業の合間にあれば良いのに。仲の良い友人はセリアック病のために、グルテンを含むものを食べられない。グルテンを含まない食べ物はごくわずかしか売られておらず、その種類もベジタリアン用の食べ物よりもさらに少ないのだ。 しばらくの間、同じサンドイッチやサラダを食べ続けるだなんて、飽きるし何の魅力もない。
グラブ・アンド・ゴーは時間の無い学生にとって確実に助けとなっている。だが提供する食品の種類と量を変えることで、皆がより食事を楽しめるような場所にするべきだ。人によってどんな食べ物が食習慣に適しているか、1回のスワイプでどれくらいの量の食べ物を得られるかを考えれば、グラブ・アンド・ゴーの欠点をなくすことに繋がるだろう。個人的に、食べ物を選べない日は無いと思っているが、グラブ・アンド・ゴー が食堂のように高い質と幅広い種類を備えるまで長い道のりになると思う。それでも、私は全米1位の食堂に合わせて、グラブ・アンド・ゴーにいくつかの調整を加えるべきだと思う。
グラブ・アンド・ゴー…食堂に併設されている店の名称。コンビニのように手軽に購入できることが特徴。スワイプ1回につき購入できるものは、冷たい料理か温かい料理のどちらか1点、菓子類や果物といった商品を2点、飲み物を1点の計4点。取り扱っている商品は50種類ほどで、食堂に比べてその数は少ない。
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