アマースト9月の予選選挙に引き続き、第4選挙区の候補者4名が総選挙に向けて2議席を取り合っている。以下は、立候補者(予選通過順)への取材内容。出版にあたり回答の1部は省略した。
エバン・ロス マサチューセッツ大学の自然科学教員
志望動機:「アマーストの行政が一新すれば、人々も以前とは変わるはず。初代議員として、新鮮な意見や新たな顔ぶれをもたらしたい。また、私自身が大家でもあることから、借家の利用者にとって有利になるような政策を確実にしたい」
3つの優先課題:
●「住宅。需要を満たすために住宅生産拡大と、家賃の値上げ防止。低所得者のニーズを満たす新しい住宅生産」
●「学校。アマーストでは、実力のある公立学校を持っており、町議会は常に重要な位置に置く必要がある。だが、ワイルドウッドとフォートリバー小学校は老朽化が進んでいる。新しい小学校の建築に投資し、古い建物から取って変えることへの優先」
●「インフラ設備。アマーストは資金調達のいる、重要な投資計画を抱えている。歩道や自転車の車線を拡張し維持するための、より大きな投資が必要である。住民税の負担を増やさずに収益を増やす必要がある」
ロスさんはアマーストに7年間住んでいる。予選選挙で439票獲得。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「議員交代は町にとって大事な節目。挫折はあるが、透明性のある、信頼できる住民代表の行政を築く絶好の機会。しかし、協力して妥協をせざるを得ないようにし、確固たるイデオロギーを避けようとする人に頼ることも同然だ。議員は単なる立法者以上の役割を果たさなければならない。行政と住民の架け橋としての役割を果たすために、正式な場、日常生活に関わらず、地域社会全体で住民の耳に傾ける場を作りたい」
ーアマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「住宅問題の厳しさ。家賃は高い上に空き部屋が少ない。あらゆる層にとって、利用できる手頃な価格の住宅を見つけることに困難を感じている。困難な賃貸市場は一戸建て住宅のレンタル業への転換を引き起こし、家族を持ったばかりの人たちのための住宅地を減らしている。また、高い税率は、低所得者や高齢者の収入を制限する。問題の解決が最も重要だ」
ー町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「アマーストの高等教育機関は、町の発展のためのパートナー。地域経済を成長させるために、町、大学、および民間企業の協力が必要である。大学生は知識ある資本となる。我々は学生と協力することで企業に利益をもたらす。各事業を成長させ、税基盤を多様化させることができる」
―町議会の議員として、学生と町の永住者の関心事への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「大勢の学生がアマーストに住んでいる。第4地区には、多くの寮とオフキャンパスのアパートがある。学生の懸念はは議会で指摘される。問題を大まかに扱うのではなく、学生とそうでない人の間にある問題を解決する必要がある」
ジャクリーン・メーダナ 町会議および調整委員の一員。諮問委員にも所属。
志望動機:「アマーストが実に心配だ。町議会議員として、この町の発展のため、自ら声を上げ続けたい」
3つの優先課題:
●「手頃な価格の住宅と省エネルギー」
●「投資計画」
●「住宅所有者の税緩和」
メーダナさんは、8年間この地区に住んでいる。予選選挙で412票獲得。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「新しい建築の基本計画の作成。都市計画の地域制を改訂し、新しい理事会と委員会を任命する」
―アマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「低所得層と学生が要望するような手頃で省エネな住宅」
―町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「大学機関は、キャンパスに住んでいる学生に手頃な価格の住宅と価値のあるサービスを提供するために、より努める必要がある」
―町議会の議員として、学生と町の永住者の関心事への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「マ大から修士を習得した経験から、学生が直面する困難を知っている。コミュニケーションは一番初めに取るべきステップだ」
ステファン・(スティーブ)・スクリーバー マサチューセッツ大学建築学部教授および首席。町会議の一員であり、パイオニアバレー計画委員会のアマーストの代表
志望動機:「私は候補者の中で唯一の設計とプラニングの経歴がある。我々が期待する町の開発計画、中でも市内中心部の開発についての議論が重要だ」
3つの優先課題:
●「区画法とインフィル開発の支援。インフィル開発が戦略的および綿密に行われれば 税基盤を持続的に向上させることができる。中心街や他のセンターに新たな風を吹き込み、地域の多様性を高める」
●「州と民間企業と共に資本を集める投資計画の履行。ジョンズ図書館の拡大と修復、小学校2校の新たな建築、中央消防署および公共事業部の建物を最新の状態すること」
●「居住者、労働者、訪問者への継続的で質の高い対応サービスの提供」
スクリーバーさんはアマーストに13年間住んでいる。予備選挙で381票獲得。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「文化と社会構造の中で複数の観点を尊重する町議会を作ること」
―アマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「20年後、市内中心部でどのような変化があるか。タワーの多様化、住民の奉仕、都心の繁栄の維持、樹木や緑地の防護、アマーストを素晴らしい場所にするために、どれだけの開発が必要か。多様性を育み、幅広い住民や訪問者に対応するための開発をどのように推し進めるか。これらの問いは、計画委員として取り組んだ10年間の経験を含んだ、数十年にわたって取り組んできた問題である。また、私はマサチューセッツ大学の建築学科の初代会長でもある」
―町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「ハンプシャー・カレッジ、アマースト・カレッジ、マサチューセッツ大学はアマーストの経済的な柱。 これら機関の学生、教員および職員は、様々な意味ある方法で町議会の決定に参加する必要がある」
―町議会の議員として、学生と町の永住者の関心事への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「この選挙区に住む人のほとんどは学生。 私は学生テナントと地域住民が一緒に住む地域に住みたい。 生徒が街やコミュニティに来ることを歓迎すべきだと思うと同時に、健康で安全なコミュニティ環境を維持する必要がだと考える」
デービッド・レフシン スクール・エクイティ・タスクフォースとノット・ブレッド・アローンでボランティアを務める。ボランティア、フランクリン・カウンティ・テクノロジー高校の元女子バスケットボールコーチ。
志望動機:「町議会が抱える多くの異なる声を聞くことが一番のモチベーション。 不公平な町議会を必要ない。日常的にも、人生全体においても町の住民の新しい声を代弁する必要がある」
3つの優先課題:
●「区画法:計画委員会が市街地の新しい開発についての申請の検討と、区画法を変更するかどうかを決定する方法の分析」
●「投資計画の優先順位:修復が必要な2つの小学校を含む各計画の優先順位の決定」
●「環境:町議会はすべての建物はより環境にやさしく、ゼロエネルギー政策を採用し。LEED認証に準拠させる」
レフシンさんは、34年間この地区に住んでいる。予選選挙で271票獲得。
―今回が、歴代初のアマーストの町議会の設立です。どのような町議会を心に描いていますか、またそれを実現するために何をしますか。
「町議会は、すべての委員会の監督を担当する。委員は多様な人々のいるこの町の顔。委員会のメンバーとは徹底的な審査とインタビューを実施する必要がある。町議会のメンバーは互いに協力し、意見を尊重する必要がある。これが最初の市議会であるため、重要なイベントの交渉を優先させる必要もある。 これらの目標が達成されるために懸命に働きたい」
―アマーストが現在直面している課題は何だと考えますか。
「必要とされている様々な投資計画の優先順位の付け方。 本当に必要なプロジェクトを決定するために努めたい」
―町の意志決定をする上での地域の大学の役割は何だと考えますか。
「マ大学、アマースト・カレッジ、ハンプシャー・カレッジが町に関わっている。 アイデアを交換できるように、様々な委員会に参加するよう呼びかけられるべきだ。もちろん最終決定権を持っているのは町議会だ」
―町議会の議員として、学生の不安への対応と町の永住者の不安への対応についてはどのようにバランスをとりますか。
「大学は活気に満ちあふれ、この町のすべての地域に住む学生から多い恩恵を受けている。 他者を尊重し、責任感ある学生を歓迎する」
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