ブルーウォールから怪物が現れ、より責任を持ってごみを処理することを呼びかけている。
先月展示されたこの像は、マサチューセッツ大学(UMASS)2年生のレイフ・リンドホルムさんが設計した。外側がテイクアウト用の容器、内側がベニヤ板とアルミニウムの骨組みで作られたこの像は、UMASSダイニング補助事業によるコンテストで、9作品中1位に輝いた。
産業工学専攻のリンドホルムさんは、8月中旬に3週間かけてこのプロジェクトに取り組んだ。紙を使った大まかなスケッチから始まり、汎用CADソフトウェアのVectorworksを用いて3Dモデルを作成した。
「強度を上げるために、最初のデザインを数カ所変える必要があった」とリンドホルムさんは話した。「本来水面は金網で作るつもりだったが、使おうとしていた金網では支えることができなかった。デザインに変更を加えてからは、スムーズに進んだ」という。
テイクアウト容器で作られたこの像は、ヨットに乗り、怪物のような触手を伸ばして波をかわすUMASSマスコットのザ・ミニッツマン・サムを表現している。リンドホルムさんによると、水は地球温暖化の結果の一つである海面上昇を示しているそうだ。
「無責任なごみ処理による危険の切迫感、緊急性を表したかった。だから、上昇した海面と共に怪物のようなものをデザインした」とリンドホルムさんは語った。
利用されたテイクアウト容器は、食堂内で学生が使い破棄する廃棄物を象徴している。
UMASSダイニング補助事業のマーケティングとコミュニケーションの補助経営者であるマーリン・ナバロさんは、学生が食堂で食べる時はブルーウォール内の食器を使うことを提案した。
「注意を呼びかけるメッセージとして提案した。理想としては、テイクアウトという選択もあるが、食堂内で座って食べるつもりならば、食堂内用の容器を選んで欲しいということを学生に知ってもらいたい」。
大学構内の小売りサービスとキャンパスセンターの管理者であるバン・スリバンさんは、紙コップの利用削減を目的に彼のもとに申し出た持続可能を目指す学生らと協力した。その中で、最初の「ゴミの怪物」とその前任者のアイディアを思いついた。
毎年、新しいモンスターの案がネットで投稿される。学生は大体3ヶ月から6ヶ月かけて作品を作り、完成品を提出する。だがナバロさんは、彼女のチームは融通を利かせようとし、スケジュールはほとんど「メンバーの時間割次第」だと付け加えた。
UMassの食堂補助事業は学生に、他にも持続可能的でより衛生的な習慣を積極的に受け入れることを促している。
キャシー・ウィックスさんは、食堂の持続可能性に向けて指導を行っている。彼女は、「コーヒーを買う時自分のマグカップで飲み物を注文したり、容器のラベルに書いてあることを注意して見るべきだ。容器が使用後どこに捨てられるのかを知ることは、ただ埋め立て地に捨てられるのを防ぐための方針の提案につながる」と語った。「自分たちがしていることを見直し、自分たちにできることを友人と話すべきだ」ともウィックスさんは付け加えた。「このような意図的な会話は人々に問題意識を持たせることが出来る」。
ウィックスさんのチームは、定期的にイベントを催し、このような会話を促している。ウィックスさんとナバロさんは今月27日に開催されるイベントに向けて準備に力を入れている。2人は、大学構内の4つ全ての食堂は温室効果ガスの排出量が少ない農業技術で作られた食べ物をアピールするつもりだとも語った。
UMassの食堂は27日の午後5時から8時まで開催されるイベントを、「温暖化防止のための食習慣」と名付けた。ハンプシャー食堂はイベント開催時にドキュメンタリー映画の「INHABIT」を上映するという。映画は地域の持続可能に携わる著名な農家を特集している。
リンドホルムさんは彼の作ったゴミの怪物が持つのはせいぜい1年半から2年半の間だろうと見込んだ。過去優勝した作品の寿命の平均だ。リンドホルムさんは壊れる前に、来年のコンテストに向けた新たな作品の完成を望んでいる。
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