今月1日、マサチューセッツ大学のメルビル寮2階の吹き抜けで意図的に行われたと思われる汚損が見つかった。
汚損として報告された絵は、マス目の中に幅のあるXの文字が2つまたがったもの。初めは南北戦争時の南部連邦の旗を表したものとして報告された。だが、学生部長のキャラ・アペル・シルバーさんが大学に配信したメールによると、マ大警察署(UMPD)はこの汚損は旗とは全く似ていないと結論づけたという。
「警察は充分な警戒をした結果、直ちに汚損を消した」とメールには書かれた。
しかし、アフリカ系学生団体(ASA)は、これがただの事件だったとは思っていない。
ASAはインスタグラムの公式ページで「これはただの汚損ではない。特定の人種に対し憎しみが込められている」と投稿した。
アッペル・シルボーさんは大学全体に向けたメールで「このような汚損に対する本質の誤解は、私たちのコミュニティーの仲間に不安をあおらせかねない」と認めた。学生には、自分の身を守ること、レジデントアシスタント、学生部長、カウンセリングセンターなどの施設に相談するように助言した。
マ大ニュース・メディア関係部門の局長エド・ブラガスジョスキーさんにコメントを求めると、メールと同意見だと述べた。
一方でASAは、これを誤解だと受け止めるべきだとは思っていない。
インスタグラムには「大学はキャンパス内の問題を大ごとにしないように差別的行為と呼ばないようにしている」と書かれていた。
ASAは、「特定の人種を狙った犯罪が起きれば、黙っていられない」と投稿を続けた。「私たちは団結によって立ち上がらなくては」。
メルビル寮で見つかった意図的な汚損は今年で2回目。1件目は9月22日に3階女性用トイレで見つかった「失せろメルビルの黒人」という落書きだ。事件は以前の記事を参照。
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