マサチューセッツ大学アマースト校(UMass)の学生新聞、マサチューセッツ・デイリー・コリージャン(MDC)のウェブサイトの記事は、原文の英語の他に、中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語に翻訳されている。これら言語はUMassの学生の多くに話されているため、情報の公平なアクセスに重要な役割を果たしている。
UMassのキャンパスとパイアニアバレー周辺だけでも、方言も含め60ケか国語以上の言語が話されている。マサチューセッツ州の病院や警察、他の公共サービスは、法律により通訳者を雇うことが義務づけられている。MDCも同様に英語以外にも翻訳する必要があるのは言うまでもない。
2016年にMDCの部員が作成した綱領には、「独立した学生新聞として、MDCは弊部活動とその他施設の責任を果たすために、中立的で正確な情報を提供する。批判や問題提起するために、様々な人の声を届け、情報を公平にアクセスできる場を作る責任がある。探求的なジャーナリズムを通して、私たちは社会に従事する」と書かれている。
デジタル化のため、ウェブサイトで記事を上げる代わりに紙面発行を抑えることを決定した2017年当時、部員たちは英語記事しかないことを疑問視した。多言語対応をしないことには、様々な人に情報を届けるというMDCの綱領を満たしていないことになるからだ。
特定の宗教や、同性愛嫌悪、人種に基づく中傷や差別、公民権運動の違反がUMassで続く中、MDCは様々な立場にいる学生の声を届け、読者に問題提起している。翻訳チームは全ての学生が大学で起っている出来事を把握できるように、多言語対応に力を入れている。
翻訳チームは情報を多く提供するだけでなく、情報を公平に届けることを目標に活動している。自由に開かれた主体的な報道機関として、読者の声に寄り添わなければならない。多言語対応の試みは、まだ始まったばかりだ。MDCがUMass生全員の声を反映させられるまで、長い道のりになるだろう。
だからこそ、あなたの声が必要だ。
記事を作成したマサチューセッツ・デイリー・コリージャン委員の連絡先は、[email protected]まで。