サイエンスマガジンに掲載された北米の鳥類個体数についての研究はかなりの物議を醸すこととなった。大陸の鳥の個体数は1970年から29%、その数役29億羽が減少したと報告されたのだ。最も衝撃的なのは、どんな鳥類に影響が及ぼされているかの点だ。絶滅の危機にさらされているものだけでなく、広域にわたり生息してきた種も減少している。特にマサチューセッツでは州全域にわたって鳥類に影響があるという。この報告はこれまでの研究結果と重なる可能性がある。鳥類はいかなる環境や生態系においても非常に重要な存在で、環境の健全性を示す因子となる。地球環境の活力と持続性を保障するために、鳥類の個体数を管理保全し、これからの報告に耳を傾けることが重要である。
この研究は北米大陸にある529種の鳥類個体数の30年間の相対変化に集中した。一番影響されているのは、草原や森林地域の鳥類だという。もっとも影響が少なかったのは、意外にも湿地と沿岸環境の鳥類であった。実際湿地の鳥類個体数は増えたが、他環境における減少を相殺するほどではない。湿地と沿岸の鳥類は法と保護活動のおかげで、個体数減少から復帰することができた。
また、研究結果によるとバイオマスパッセージ-大陸の上に跳んでいる総合の渡り鳥-が減少した。特にアメリカ東海岸の減少は著しい。大陸の鳥類減少は都市開発、生息場所の消失、農業などが原因と言われている。では、このデータの表すところは何だろうか?鳥の大量絶滅の予兆だろうか?おそらく本質は違うところにある。
この調査結果は、いくつかの報道会社やSNS場で懸念を呼び、即座に広まった。報告専用のハッシュタグとウェブページがあったことも功を奏しただろう。結果、調査報告の信憑性についての批判があった。研究チームはその結果調査の大切さを理解し、大きなニュースになることを保障したかった。研究の批判は主に、調査された鳥類の中で非在来種が多く、1970年代のデータが膨らんでいた可能性があり、多くの鳥類の結果を変わったからだ。この批判は正当で、研究が元々報告されたのと違う見方を明らかにする。だが、この研究を無視してはならない。研究の重点は同じ:多くの一般的鳥類は減少していて、この減少は今後世界中の鳥類の方向性を予想する可能性がある。マスオーデゥボン(Mass Audubon)2017年鳥類状態報告は現在の気候予測を元にして、マサチューセッツの鳥類の中で一番生息場所と個体数の消失に危急のを見つけようとした。調査結果によると、対処した143再生鳥類の中で43%は凄く危急である。つまり、2050年までには生息場所と個体数の消失の大きなリスクがある。生態系でわけると、塩性湿地の70%、海岸鳥類の56%、森林鳥類の49%はとても危急である。湿地と海岸の鳥類は近年復帰したが、以前の研究に示す通り、多くの生息地は気候変化と海面上昇によって破壊される。最も一般的な鳥類の個体数減少は湿地と海岸の鳥類も危険があると示している可能性がある。残念ながら、時間は待ってはくれないものだ。迅速な対応が求められている。
今までのダメージを切り詰める手段もあるが、やることは非常に多い。気候変化とその地球中での環境や生息地への影響は絶えずに無視され、他の問題と同一視されている。この問題は政府に扱われなければならない。鳥類と生息地を守るために、保護手段を実施しなければならない。討議、醜聞や無知の時間がない。SNSキャンペーンや批判があったのに、この調査結果は犯罪と言えるぐらい無視されていた。以前の話題のように、支持を失って背後に消える危険がある。本当の変化が起こるためには、市民が耳を傾け、行動に移すことが必要不可欠である。
編集者注:Derek Hunterはコリージャンコラムニスト。
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