アマーストでは土曜日、毎年恒例の伝統行事が行われた。来場者はツアーガイドと共に、ディキンソン家とエバーグリーンズの屋敷から成るエミリー・ディキンソン・ミュージアムで休日を過ごした。ディキンソンの188回目の誕生日祝賀では、彼女のこれまでの経験を語られた。彼女は人生の大半を過ごしたという家で、アメリカで最も有名な詩人の一人となるまでの人生を辿った。
ツアーは、ディキンソン家から始まった。本、手紙、写真や骨董品などの工芸品とそれらについての説明書きが飾られていた。
ガイドはディキンソンの寝室、家族用図書館、父親のエドワード・ディキンソンが娘たちのために作った温室など、家の様々な場所の歴史を説明した。
ツアーガイドのリンダ・スミスさんによると、ディキンソンは「自然からも作詞のインスピレーションを受けていたため、父親の温室の手入れを手伝っていた」という。
同じくガイドのバーレイ・ミューテンさんによって、エミリー・ディキンソンの妹の寝室に導かれた。祝いの催しは、実際に手紙を書く体験へと続いた。
来場者は、ディキンソンの手紙に対する情熱から刺激を受け、友達や親戚、アマーストの医療施設(CECAA)の患者に手紙を書いた。
エミリー・ディキンソンは人生にわたり、友人や親戚など100人以上に手紙を書いたという。彼女の書いた手紙の数は約10000通にのぼると推測する学者もいる。
ツアーガイドを担当した学芸員のアンナ・プラマーさんは、ディキンソンが作品に込めた愛について考察した。ディキンソンはアイデアが浮かんだとき、それを封筒やチョコレートの包みに書いたという。
屋敷では、ヘレン・ハント・ジャクソン著『ビッツ・オブ・トーク ヴェース・アンド・プロウズ フォア・ヤング・フォーク』のクリスマス-ツリー・フォア・キャット」を元にしたイベントが行われた。書斎でディキンソン家にまつわる贈答の風習について展示されたこともあった。
画家のナンシー・マアーさんによる絵画作品が期間限定で展示されたこともあった。マアーさんはディキンソンの屋敷に感銘を受けたという。
来場者はバイオリンの演奏を聴きながら、クリスマスシーズンに向けてオーナメント作りを楽しんだ。ディキンソンのレシピを元に、彼女がかつて家族に作ったというココナッツケーキも再現した。
屋敷のツアー後、多くの来場客がディキンソンの兄のウィリアム・オースティン・ディキンソンの家であるエバーグリーンズの屋敷に訪れた。ツアーはピアノの演奏と共に続けられた。
祝典は来場客がオーナメント作りを終えたところで幕を閉じた。ディキンソンへメッセージを書いて誕生日を祝う参加者もいた。オーナメントはエバーグリーンの屋敷内のツリーに飾られ、来場客はディキンソン自身と彼女がアメリカ詩へ与えた影響に敬意を表した。
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