今週の月曜日、マサチューセッツ大学アマースト校(UMass)の学生自治団体(SGA)はSGA選挙委員会による2019年度の議長および副議長の当選者の承認を見送った。
SGAの集会の始めに、議長候補者として出馬したアリー・マッカンドレスさんとティモシー・エニスさんがSGA評議員に結果の承認を見送るように要請した。
「苦情にあったサリバンの違反についての検討をせずに結果を開票したことで、SGAの正当性に傷がついた。選挙委員会は十分な時間を取って苦情に向きあうべきだった」とエニスさんは語った。
集会の後半、選挙委員長のフィリップ・クロスさんは、苦情についての証拠を委員会が「見落とした」とし、次の週に検討するつもりだったと説明した。
集会中にマッカンドレスさんは、当選が確定していたティミー・サリバンさんとヘイデン・ラティマー・アイルランドさんが選挙運動中に数々の違反をしていたことを批判した。
「民主主義では公平な選挙を行うことが重要だ。規則を破っていることを知った上で選挙運動を行うなんて、いい加減にも程がある」ともマカンドレスさんは述べた。
日曜日の開票後、サリバンさんは「学生の一人ひとりに対して働きかけやすくするためにも、SGA規則を改正する必要がある」と述べた。一方で月曜日に開かれた集会では、サリバンさんは選挙について発言しなかった。
これに対しマッカンドレスさんは、「全ての候補者はSGA規則の全てに目を通し、同意した上で出馬しているはずだ。規則が選挙運動の自由を妨げているという言い訳は通用しない」と述べた。
マッカンドレスさんは、自身が報告したサリバンさんとラティマー・アイルランドさんに対する6件の苦情について「最も目に余るもの」だと表した。
「この違反が何百もの人に影響を及ぼした。なのに選挙委員会は最も深刻なサリバンたちの違反を見過ごしている。彼らは本来18時間の活動停止処分を受けるはずだったのに、それを無視して選挙活動をしていた。このことが少なくとも0.38%のサリバンの得票率に繋がった」とマッカンドレスさんは言った。
集会の後半に行われた選挙報告のプレゼンテーション中、選挙委員会は「規則に関する異議は司法部で議論するべきだ」と繰り返した。
マッカンドレスさんと彼女と共に出馬したモクシャ・パドマラジュさんは、選挙委員会の規則についてSGA司法部に申し立てていた。
エニスさんと、選挙委員会の一員で動物科学部2年生のビクトリア・クロボさんは、評議員に選挙委員会の規則を作る手順について説明した。
「前例を早くに設けできるだけ一貫性を保ちたい。最初は忠告だけで済ませ、次は3時間の停止処分、もしその後同じ規則に違反したら3時間の停止処分を下すことを考えている」とクロボさんは言った。
選挙委員会への質問の後、評議員は最終的にこの議案の見送りを決定した。選挙委員会は追加された違反の証拠を見直し、選挙報告書に必要な変更を加えることを望んだ。
会議の最後に評議員は、UMass会長のマーティー・ミーハンさんに「学生の借金についての意見は、評議員会の運営財務委員会に向けるよう学生に伝えるように」と催促し、見送りを決定した。見送りは、2018年12月の長会議で司会のロバート・マニングさんが大学に「学生借金の危機はないがその代わりに卒業危機がある」と話していたことが影響している。
評議員は2022年度に向けて、政治科学部のジュリア・カリノさん、社会政治経済と英語専攻のブライス・ホワイトさん、政治科学部のキルステン・クロウさんの3名を迎えた。
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